結婚式の着物バッグマナー|当日受付から食事まで安心の鞄の選び方と所作

赤と黒の花柄が入った着物と帯のアップ
結婚式

結婚式に着物で参列するけれど、どんな鞄を持てば失礼にならないか不安な方は多いでしょう。

色や素材、サイズの選び方や席での扱い方を間違えると、せっかくの装いが台無しになることもあります。

この記事では和装での鞄の基本ルールから種類別の選び方、当日の所作やNGアイテム、最終チェックリストまで分かりやすく解説します。

写真映えや雨対策、サブバッグの使い分けなど実践的なコツも紹介するので安心して参列できます。

まずは基本ルールから読み進めて、当日トラブルを防ぐポイントを押さえましょう。

結婚式 着物 バッグ マナー 和装で失敗しない鞄選びと持ち方

さまざまな色柄の着物生地が並ぶ和布コレクション

結婚式に着物で参列する際、バッグ選びは見た目とマナーの両面で重要になります。

ちょっとした違和感が全体の印象を左右しますので、事前に知識を入れておくと安心です。

和装バッグの基本ルール

和装バッグは着物の格に合わせたものを選ぶことが原則です。

略式の装いには小ぶりで控えめなバッグを、格式高い装いには光沢や刺繍のあるものを合わせます。

帯とのバランスを崩さないよう、バッグの形は角張りすぎないものが無難です。

持ち方は両手で抱えるように持つか、片手で前に出してひじを軽く曲げる持ち方が礼儀です。

バッグの色選び基準

基本は着物の色味や帯の色を引き立てる色を選ぶことです。

黒留袖や色留袖のような格式が高い装いには、落ち着いた金銀や黒を合わせると統一感が出ます。

振袖などの華やかな着物には同系色の柔らかい色や、帯の差し色を拾ったバッグがよく合います。

純白のバッグは花嫁の色と重なるため、基本的に避けるべきです。

バッグのサイズと収納の考え方

着物のシルエットを崩さないために、バッグは小さめを選ぶのが基本です。

当日に必要なものは厳選し、小さな財布、スマホ、ティッシュ、口紅程度にまとめてください。

大きな荷物は式場のクロークに預けるか、折りたたみのサブバッグに入れて持ち運ぶと便利です。

バッグ内は整理しやすく、小分けポーチを活用すると取り出しがスムーズになります。

バッグ素材の選び方

フォーマルな席には絹や金銀糸の入った素材、帯地を用いたバッグが相応しいです。

ビーズや刺繍のバッグも格式に合えば華やかさを添えますが、過度に派手にならないよう注意してください。

カジュアルな革素材は普段使い向けですので、結婚式の格式に合わせて選ぶ必要があります。

雨天が予想される場合は、濡れても目立ちにくい合成素材や予備のカバーを用意しておくと安心です。

サブバッグの用意と使い分け

会場での荷物の預け入れや急な買い物、濡れ物の持ち帰り用に目立たない折りたたみ袋を用意してください。

サブバッグは無地で目立たない色を選び、主役バッグとは区別して使うのがマナーです。

荷物が増えた場合は受付時や座席に置く前に、サブバッグに詰め替えて対応すると周囲に迷惑をかけません。

NGアイテム一覧

NGアイテム 理由
派手なロゴ入りバッグ
大きなトートバッグ
格を下げる
着物のバランスを崩す
真っ白なバッグ 花嫁と色が重なる
キャラクター柄のバッグ 場にそぐわない
過度にカジュアルなリュック フォーマル感が欠ける

結婚式当日の持ち物リスト

  • 小さめの財布
  • スマートフォン
  • ハンカチとティッシュ
  • リップクリームまたは口紅
  • 簡易メイク直し用の小物
  • 折りたたみのサブバッグ
  • 予備のマスクと衛生用品
  • 小さな携帯用傘

和装バッグの種類

白地に花柄の振袖と黒金の豪華な帯結びの後ろ姿

結婚式で使われる和装バッグには、素材や形によりそれぞれの魅力と使いどころがあります。

ここでは代表的な種類ごとに特徴と合わせ方のコツを解説いたします。

草履バッグ

草履とセットになっているバッグは、足元と鞄を揃えることで格が上がります。

小ぶりな箱型が主流で、着物の格式に合わせて礼装向けからややカジュアルなものまで揃っています。

持ち手が短く手に持つスタイルが基本ですので、荷物は最小限にまとめてくださいませ。

帯地バッグ

帯の布地を用いたバッグは、同系色のコーディネートがしやすく、上品な印象になります。

フォーマルな席では留袖や訪問着と相性が良く、柄や織りで格を調整できます。

タイプ 用途
礼装用 結婚式 披露宴
準礼装 顔合わせ お茶席
カジュアル パーティー 二次会

ビーズバッグ

ビーズバッグは光を受けて華やかに輝き、写真映えが良い点が魅力です。

細かな装飾が施されているため、振袖や色味の強い着物と合わせると全体が華やぎます。

ただし装飾部分が引っかかりやすいので、扱いには注意が必要です。

クラッチバッグ

洋風のクラッチバッグはモダンな和装コーディネートに取り入れやすいです。

シンプルで色味を抑えたものを選べば、訪問着や色無地にも違和感なく合わせられます。

着付けの邪魔にならない薄めのものを選ぶと使いやすいでしょう。

ちりめんバッグ

ちりめん素材のバッグは柔らかな風合いが特徴で、温かみのある和の表情を出せます。

生地の織りで深みがあり、少しカジュアル寄りの礼装から普段使いまで幅広く使えます。

色合わせで遊びを入れても、素材感が上品にまとめてくれます。

巾着

巾着は容量が柔軟で、和装に馴染みやすい定番の小物です。

カジュアルな着物や二次会など、気軽に持てる場面で重宝いたします。

  • 携帯電話
  • 小さな財布
  • ハンカチ
  • リップ

着物別のバッグ選び

桜や牡丹などの和柄が並ぶ色とりどりの着物生地

着物の種類によってバッグの選び方は変わります。

フォーマル度や色柄、動きやすさを考えて選ぶと安心です。

黒留袖

黒留袖は最も格式が高い既婚者の正礼装です。

バッグは控えめで上品なものを選ぶのが基本です。

素材は帯地や正絹のもの、色は黒や金銀系が合わせやすいです。

装飾は過度に華美にならないように注意してください。

色留袖

色留袖は華やかさがあるものの、格式は保ちたい場面に適しています。

バッグは着物の柄や帯の色を引き立てる配色にするとまとまりが出ます。

刺繍や金箔などの装飾は控えめなものを選ぶと場にふさわしいです。

利便性を考えて、必要最低限の荷物が入るサイズを目安にしてください。

振袖

振袖は若い未婚女性の第一礼装で、華やかさが求められます。

バッグも個性を出せる場面ですが、写真映えと動きやすさを優先しましょう。

チェーンや持ち手の長さに注意して、帯結びを崩さないものを選んでください。

  • 帯地バッグ
  • ビーズバッグ
  • クラッチタイプ
  • 小さめの巾着
  • ゴールドやシルバーのアクセント

訪問着

訪問着は幅広い場面で使える準礼装です。

合わせるバッグでフォーマル度を微調整できるため、万能な選択肢を持っておくと安心です。

上品さ重視なら帯地やちりめん素材がおすすめになります。

バッグ種類 おすすめポイント
帯地バッグ 上品で合わせやすい
ちりめんバッグ 柔らかい印象になる
クラッチ モダンで洗練された印象

色無地

色無地はシンプルで合わせる小物次第で表情が変わります。

無地の落ち着きに対して、バッグでアクセントを入れると素敵です。

派手すぎない範囲で色や素材に変化を持たせると、全体のバランスが良くなります。

当日の所作とバッグの使い方

赤と黒の花柄が入った着物と帯のアップ

結婚式当日は所作ひとつで印象が変わるため、バッグの扱いを事前に確認しておくと安心です。

荷物の置き方や持ち方を覚えておくと、慌てずに行動できます。

受付時の扱い

受付では必要最低限の動作で立ち振る舞うことが大切です。

場面 具体的な所作
芳名帳に記入する時 バッグを脇に置く
袱紗は手に持つ
祝儀を渡す時 祝儀袋のみを取り出す
バッグは立てて置く
受付で立ち話をする時 短く挨拶する
バッグは床や椅子に置く

受付ではバッグを抱えたまま長話を避けると、周囲に配慮した印象になります。

祝儀を出す際は中身だけを取り出し、バッグは安定した場所に置いてください。

座席での置き方

座席についたらバッグは膝の上に置くか、椅子の横に丁寧に置きます。

膝の上に置く場合は正座や立ち上がりの邪魔にならないように小さくまとめてください。

椅子の横に置くときは、周りの通路をふさがない位置にするのがマナーです。

食事中の扱い

食事中はバッグを膝の上に置き、ナプキンやカトラリーに触れないようにしましょう。

大きなバッグはサブバッグに詰め替えてから着席すると、食事の邪魔になりません。

飲み物を注ぐ時やお酌を受ける時は、姿勢に気を付けて落ち着いて動作してください。

写真撮影時の扱い

記念写真ではバッグを持ったままだと見た目が崩れることが多いです。

集合写真のときはバッグを係の人に預けるか、事前に座席脇に置いておくと良いです。

個人撮影では小さなクラッチなら持っても構いませんが、大きなバッグは脇に置きましょう。

トイレでの扱い

トイレでは着物の裾を崩さないよう、バッグの扱いを決めておくと安心です。

  • 貴重品のみ持つ
  • 大きなバッグはサブバッグに入れる
  • 空いた手で裾を整える

トイレの個室で着替えや身だしなみを整える際は、バッグを床に直接置かないようにしてください。

雨天時の対処

雨天時はバッグの素材や中身が濡れないよう、必ず予備の袋を用意してください。

防水のサブバッグや透明のレインカバーがあると、移動がスムーズになります。

式場に到着したら濡れた部分を柔らかい布で軽く拭き、乾かせる場所に置いておきましょう。

安心して参列するための最終チェック

和室の床の間で正座する訪問着姿の女性

結婚式に安心して参列するための最終チェックリストです。

着物やバッグの色、素材、サイズが式の格に合っているか、もう一度ご確認ください。

当日の持ち物は最小限にまとめ、必要な予備品やサブバッグ、雨具の用意も忘れないようにしてください。

所作や写真撮影時のバッグの扱いをイメージしておくと、慌てずに動けます。

  • 着物の汚れ・ほつれの確認
  • バッグの中身最小化(財布、ハンカチ、スマホ、招待状)
  • サブバッグと防水カバーの準備
  • 草履のサイズと鼻緒の点検
  • 当日の連絡先と交通手段の最終確認

このチェックを一つずつ確認すれば、落ち着いて式に臨めます。