8月結婚式着物の選び方|暑さ対策と着付けのコツで一日中快適に

秋の銀杏並木で振袖姿の女性が空を見上げる様子
結婚式

暑さやドレスコード、着物に慣れていない不安で何を着ればいいか迷っていませんか。

特に8月に行われる結婚式での着物は素材や色柄、帯や小物の選び方を誤ると見た目も快適さも損なわれます。

この記事では絽・紗・単衣・麻といった素材別の特徴や、黒留袖から訪問着・小紋までフォーマル度別の選び方、会場別の配慮や暑さ対策をわかりやすく解説します。

帯結びや襦袢選び、レンタルと購入のポイント、当日の最終チェックまで実践的にカバーします。

写真映えと快適さを両立させたい方は、続きで具体的な選び方とコツを順にチェックしてください。

8月結婚式着物の選び方

華やかな振袖を着た女性が金屏風の前で微笑む様子

8月の結婚式は暑さ対策と礼儀の両立が重要です。

会場の雰囲気や役割に合わせて、素材やフォーマル度を選んでください。

ここではポイントを分かりやすく解説します。

素材

暑い時期の素材選びは着心地と見た目の両方に直結します。

通気性と汗の目立ちにくさを重視してください。

素材 特徴
通気性良い
軽やか
格式高め
上品な透け感
涼しげ
ややカジュアル寄り
単衣 厚さ中間
使い勝手が良い
長時間の着用に向く
吸水速乾
カジュアルな印象
しわが目立ちやすい

表は選び方の目安です。

細かい違いは実際に触って確認することをおすすめします。

着物種類

結婚式で選ぶ着物は主に黒留袖、色留袖、訪問着、小紋などがあります。

主役や親族の立場によってふさわしい種類が決まります。

ゲストとしての参列なら、訪問着や色味を抑えた小紋が無難です。

フォーマル度

式の格式に合わせてフォーマル度を調整してください。

格式高めのホテルや神社での挙式は、礼節重視の装いが求められます。

屋外やカジュアルな会場なら、やや軽めの装いでも差し支えありません。

色柄

8月は濃すぎない色合いが涼しげに映えます。

淡いブルーや薄紫、クリーム系の色は季節感が出せます。

柄は控えめにして、景色や会場の装飾と喧嘩しないようにすると安心です。

帯は着物の印象を左右する重要な要素です。

夏場は軽めの素材で、色は着物と調和するものを選んでください。

帯締めや帯揚げを使ってアクセントを加えると上品にまとまります。

小物

小物選びで涼感と機能性を両立できます。

  • 扇子
  • 薄手の汗取り襦袢
  • 夏用の足袋
  • コンパクトな替え汗拭き

素材感を揃えると全体の統一感が出ます。

会場別配慮

屋外のガーデンウェディングは直射日光を考えて選んでください。

冷房が強いホテルは羽織りものを持参すると安心です。

神社での挙式は階段や段差があるため、裾の長さや履物にも注意を払いましょう。

披露宴会場の床材や椅子のタイプも事前に確認しておくと着崩れ対策になります。

素材別の特徴

華やかな振袖を着た女性が金屏風の前で微笑む様子

8月の結婚式では、素材選びが着心地と見た目の両方に大きく影響します。

透け感や通気性、フォーマル度のバランスを考えて選ぶことが大切です。

絽は薄手で目の粗い織りが特徴の生地で、夏の礼装に多く用いられます。

透け感があり、風を通すので屋外でも比較的涼しく感じられます。

格式の高い訪問着や絽の留袖など、フォーマルな場にも対応しやすい素材です。

  • 通気性に優れる
  • 上品な透け感
  • フォーマル対応可能
  • 手入れにやや注意が必要

紗は絽よりも網目が細かく、やや透け感が控えめな生地です。

軽やかな見た目で、夏の装いに優雅さを添えてくれます。

絽に比べると礼装寄りのものから少しカジュアルな小紋まで幅広く使えます。

染めや柄の見え方が柔らかくなるため、写真写りが穏やかになる利点があります。

単衣

単衣は裏地のない一重の着物で、夏の前後や暑い日にも使える選択肢です。

軽さがあり、通気性と着心地の良さを両立します。

特徴 向いている場面
裏地なし
軽量
屋内の結婚式
移動の多い参列
通年の中間期に適応 涼しい会場設計の場合
比較的カジュアル寄り 親族以外のゲスト向け

フォーマル度は素材や柄によって変わりますので、留袖や訪問着の代わりに使う場合は格を整える小物選びが重要です。

麻は通気性と吸湿性に優れ、真夏の高温多湿でも快適に過ごせます。

ただししわになりやすく、カジュアルな印象になりがちです。

カジュアルウエディングや屋外での挙式には非常に適していて、涼しさを優先する場面で力を発揮します。

白っぽい麻は透けすぎることがあるため、襦袢や裾除けで調整すると安心です。

フォーマル度別着物

着物姿の女性が笑顔で風呂敷を持ってお辞儀する様子

結婚式では着物のフォーマル度が礼儀や場の雰囲気を左右します。

ここでは代表的な着物を形式別に解説し、選び方の目安を示します。

黒留袖

黒留袖は既婚女性の最も格式高い礼装で、特に新郎新婦の親が着用することが一般的です。

黒地に裾や袖にだけ模様があり、家紋が入るのが大きな特徴です。

項目 概要
対象 既婚女性
最高位の正式礼装
主な場面 親の着用が望まれる結婚式

黒留袖は格式を重んじる場にふさわしく、帯や小物も格を合わせる必要があります。

色留袖

色留袖は黒留袖に次ぐ格式を持ち、既婚女性でも着用が可能です。

黒以外の地色で全体に模様が入ることが多く、華やかさを出しやすい着物です。

結婚式では招待状や親族の立場に合わせて選ぶとよく、控えめな色合いから鮮やかな色まで幅があります。

訪問着

訪問着は準礼装にあたり、幅広い年代の女性が着られる便利な一着です。

柄が裾から肩までつながる一枚絵のような意匠が特徴で、格式は色留袖より少し下になります。

適した場面は多岐にわたり、結婚式のゲストとして安心して着用できます。

  • 披露宴の招待客
  • 親族の一部
  • 目上の方の友人や同僚

小物で華やかさを調整できるため、式の雰囲気に合わせやすい点が魅力です。

振袖

振袖は未婚女性の第一礼装で、成人式や婚礼の席で主に若い世代が着用します。

袖が長く、豪華な柄が全体に施されるため非常に華やかです。

結婚式では新婦の友人や未婚の親族が選ぶことが多く、場の格式に合わせて控えめな色柄を選ぶこともあります。

小紋

小紋はカジュアル寄りの着物で、結婚式の参列では注意が必要です。

全体に細かい柄が繰り返されるため、フォーマル度は低めになります。

カジュアルなパーティーや二次会など、格式の低い場面であれば問題なく着用できますが、本式の披露宴では避けたほうが無難です。

礼装性を上げたい場合は、帯や帯締めを格のあるものにしてバランスを取る工夫が求められます。

暑さ対策と着付け工夫

和装の女性が三味線を演奏している様子

8月の結婚式では、見た目の美しさと涼しさを両立させる工夫が重要です。

屋外での撮影や長時間の滞在を想定して、素材選びや小物で体感温度を下げる準備をしましょう。

ここでは実践しやすい冷感襦袢や汗対策、帯結びの工夫などを具体的にご紹介します。

冷感襦袢

冷感襦袢は吸湿速乾性や接触冷感素材を使っており、真夏の着用に適しています。

化繊が苦手な方は絹の薄手襦袢でも通気性を重視すると快適に過ごせます。

サイズや肩周りの動きやすさを試着で確認してから選んでください。

汗取り対策

汗対策は着崩れ防止と快適性のために欠かせません。

  • 汗取りパット
  • 吸汗速乾襦袢
  • 手拭き用の小型タオル
  • 脇汗ガード

会場内での着替えやトイレ休憩を想定して、着付け師に相談しながら用意すると安心です。

帯結び

帯結びは見た目を保ちながら通気性を損なわないデザインを選びましょう。

ふくらすずめや変わり結びは華やかですが、厚みが出るため短時間の着用向けです。

簡潔な文庫結びや銀座結びは軽やかで、長時間の移動にも向いています。

帯の素材も重要で、絽や薄手の帯を選べば背中の蒸れを軽減できます。

着付小物

小物で着心地を大きく改善できます。

アイテム 役割
衿芯 衿を整える
腰紐 着崩れ防止
伊達締め 布を固定する
帯枕 帯の形を作る
汗取りパッド 吸汗と保護

特に汗取りパッドや薄手の腰紐は着付け中の不快感を軽くします。

移動手段

移動の涼しさを確保することも暑さ対策の一部です。

可能なら車移動や送迎を手配し、歩行時間を短くして体力の消耗を抑えましょう。

公共交通機関を利用する場合は、クールダウンできる休憩スポットを事前に確認しておくと安心です。

会場室内確認

会場の空調状況は着心地に直結しますので、事前確認をおすすめします。

会場に問い合わせて冷房の効き具合や控室の有無を確認しておくと、当日の調整がスムーズです。

控室が暑い場合は冷感マットや扇子を用意しておくと快適に過ごせます。

レンタル・購入とアフターケア

赤い和傘を差した振袖姿の女性の横顔と髪飾り

8月の結婚式で着物を着る際のレンタルと購入、そしてその後のケアについて、実践的なポイントをまとめます。

夏特有の素材や暑さ対策を踏まえて選ぶと、当日も快適に過ごせます。

レンタル

レンタルは費用を抑えたい方や着用頻度が低い方に向いています。

サイズや着付けオプション、小物の有無を事前に確認しておくと安心です。

実物を見られる店舗で試着できるなら、色味や素材感を確かめることをおすすめします。

  • サイズ確認
  • 着付けオプション確認
  • 小物セットの有無確認
  • 当日受取と返却方法確認

レンタル業者によっては襦袢や帯締めなど細かな小物まで揃えてくれる場合があり、荷物を減らしたいときに便利です。

購入

購入は長く着たい方や好みに合った一点を求める方に適しています。

夏物は素材や透け感が重要で、購入時に素材表示や触感を必ず確認してください。

仕立て直しや寸法調整が必要になる場合も多く、信頼できる仕立て屋さんを見つけておくと安心です。

また、帯や小物を揃えるとコーディネートに統一感が出ますので、セットで検討するのも良いでしょう。

価格相場

相場感を知っておくと、レンタルと購入のどちらがコストパフォーマンス良いか判断しやすくなります。

種類 レンタル相場 購入相場
黒留袖 3万から8万円 20万から60万円
訪問着 2万から6万円 10万から40万円
振袖 4万から10万円 30万から100万円
小紋 1万から4万円 5万から20万円
単衣夏着物 1万から5万円 5万から30万円

上記はあくまで目安であり、ブランドや素材、裄丈などで上下します。

クリーニング

着用後は速やかに汗や汚れを確認し、専門の和服クリーニングに出すことをおすすめします。

汗を放置すると黄変やカビの原因になりますので、特に夏物は早めの処理が重要です。

派手な汚れやシミは専門店のしみ抜き対応が必要になることが多く、追加料金が発生する場合があります。

レンタルの場合は返却ルールに従い、クリーニング不要のパターンや自己負担項目を事前に把握しておきましょう。

保管方法

長期保存する際は湿気と虫害対策が最優先です。

風通しの良い場所で陰干しし、完全に乾いてからたとう紙に包んで保管してください。

防虫剤は直接触れさせないようにし、専用の防虫シートや木箱を活用すると安全です。

頻繁に着る場合は風通しを兼ねて定期的に取り出し、軽く乾燥させると布地が長持ちします。

購入した着物は購入時の保証やアフターサービスを確認しておくと、急なトラブルにも対応しやすくなります。

当日の最終チェック

紅葉と寺院を背景にシックな着物を着た女性の後ろ姿

着物での結婚式当日は、朝から落ち着いて準備することが大切です。

天気予報を再確認し、雨具や日傘の用意をするか判断してください。

着付けやヘアメイクの時間に余裕を持ち、会場到着時刻の逆算を行ってください。

衿元や裾のよれ、帯の締め具合を鏡で最終チェックしましょう。

汗取り用のタオルや補正用の小物、携帯用の糸と針、それに予備の足袋をバッグに入れておくと安心です。

移動手段やエレベーターの有無を確認し、着崩れ対策を考慮してください。

レンタルの場合は返却時間と受け渡し場所を再確認し、連絡先を控えておきましょう。

最後に深呼吸して、笑顔で参列してください。