40代の着物髪型を自分で簡単にできるミディアムアレンジ|崩れにくい固定テクと顔型別の似合わせ術

和傘の前で手を揃える花柄の着物を着た女性のアップ
髪型

着物の席で「髪をどうまとめれば品よく見えるか」と悩んでいる40代の方は多いですよね。

ミディアムの長さで自分一人でセットするのは難しく、崩れや着物とのバランスが不安になることもあります。

この記事では40代の大人に似合うミディアムの簡単アレンジを、必要な道具や前夜準備、固定テクニックまでわかりやすくご提案します。

顔型別の工夫や具体スタイル、崩れ対策、髪飾りの選び方も章立てで紹介するので実践しやすいはずです。

写真つきの手順で当日自分で仕上げられるコツをお伝えしますので、ぜひ本文をチェックしてみてください。

着物の髪型40代が自分で簡単にできるミディアムアレンジ

豪華な帯結びと花柄の振袖を着た女性の後ろ姿

着物に似合うミディアムヘアのアレンジは、年齢に合った上品さと、着崩れしにくい実用性が大切です。

ここでは40代の方向けに、自宅で簡単にできるポイントをわかりやすく解説します。

顔型別アレンジ

丸顔の方は顔周りに軽いレイヤーや後れ毛を作ると縦ラインが強調され、すっきり見えます。

面長の方はおでこを少し隠す前髪やサイドのボリュームで横幅を出すとバランスが良くなります。

卵型の方はほとんどのアレンジが似合いますが、上品さを重視して控えめなボリュームにまとめると落ち着きます。

四角顔の方はサイドに柔らかいカールを作り、角を和らげると女性らしい印象になります。

ミディアムの長さ目安

ミディアムの定義は肩にかかる程度から鎖骨下くらいまでの長さです。

長さ イメージ
肩上 扱いやすさ 短めのアレンジが中心
肩かかる 巻き髪や低めのお団子が作りやすい
鎖骨下 まとめ髪とダウンスタイルの両方に対応

必要な道具

ミディアムアレンジに最低限必要な道具を揃えると時短になり、仕上がりが安定します。

  • コーム
  • ヘアゴム
  • Uピン
  • 軽めのヘアスプレー
  • 巻き用アイロン

品質の良い道具をひとつ持っているだけで、格段に扱いやすくなります。

前夜の髪準備

前夜に軽くトリートメントをして、自然乾燥か弱風でしっかり乾かすと当日のまとまりが良くなります。

寝る前に毛先をゆるくまとめておくと、翌朝のセットが簡単になります。

湿気が気になる時期は、軽いスタイリング剤を馴染ませておくと崩れにくくなります。

ベースの巻き方

ベースは大きめの束を取って内巻き外巻きを交互に入れると、自然な動きが出ます。

巻くときはアイロンの温度を中程度にし、同じ方向だけで巻かないように気をつけてください。

根元はなるべく立ち上げるように巻くと、アップにしたときの支えになります。

固定のテクニック

Uピンは頭の形に沿って斜めに入れると強度が増します。

髪をまとめる際はヘアゴムで仮留めをしてからピンで止めると、仕上がりが安定します。

ピンをクロスさせて留める方法は長時間の使用でも崩れにくく、おすすめです。

着物とヘアのバランス

着物の襟元は首元を強調するため、髪は首のラインを美しく見せる高さに整えると全体が引き締まります。

柄や帯の豪華さに合わせて、髪飾りは控えめにするか、ワンポイントで華やかさを出すと調和します。

行事の格式に応じて、きちんと感が必要な場では低めで整ったまとめ、カジュアル寄りならやわらかいダウンスタイルが向きます。

ミディアム向け具体スタイル集

和装の女性が三味線を演奏している様子

ミディアムの長さは着物に合わせやすく、上品なまとめ髪からゆるいダウンスタイルまで幅広く似合います。

ここでは40代の方が自分で簡単に作れる実例を、使う道具やポイントと合わせて紹介します。

低めお団子

低めのお団子は首元がすっきり見え、帯や襟元とのバランスがとりやすいスタイルです。

耳の後ろで一つにまとめて、毛先をねじりながら根元に巻き付けると自然な丸みが出ます。

崩れにくくするには、土台をしっかり作り、Uピンを斜めに差して固定すると安心です。

ハーフアップねじり

ハーフアップねじりは顔まわりをすっきりさせつつ、後ろはふんわり見せたいときに適しています。

トップの髪を軽く引き出して高さを出し、両サイドを後ろでねじってピンで留めます。

アクセントに小さめのかんざしやコームを差すと、和の雰囲気が一気に華やぎます。

ゆる巻きダウン

ゆる巻きダウンは力を抜いた自然な女性らしさが出て、カジュアルな着物シーンにも合います。

毛先を中心に大きめのカールをつけ、全体を指でほぐして柔らかさを出してください。

片側だけ耳にかけてピンで留めると、顔映りが良くなり、崩れにくくなります。

サイド編み込み

サイド編み込みは顔まわりを整えつつ、後ろでまとめても崩れにくい安心感があります。

  • 向く髪質 中程度の太さでやや柔らかい髪
  • 必要な長さ 鎖骨下から肩にかかる長さ以上
  • おすすめアクセ 小さめのUピンや飾りピン

編み込みのテンションを均一にして、終端はゴムで結んでから隠すと仕上がりがきれいです。

くるりんぱシニヨン

くるりんぱシニヨンは手順がシンプルで、仕上がりがきちんと見えるのが魅力です。

トップを軽く巻いてからくるりんぱを作り、残した毛先を内側に折り込んでシニヨンにします。

特徴 仕上がり 向き
簡単に作れる
崩れにくい
すっきりした後ろ姿
上品さが出る
ミディアム全般
お呼ばれや式典

コームや飾りを後ろの中心かやや低めに差すと、古典的な着物にもよく似合います。

内巻きワンカール

内巻きワンカールは短時間で整い、年齢を問わず似合う定番のスタイルです。

毛先を内側にワンカールさせて、全体をブラシで整えるだけで上品になります。

前髪や顔まわりに柔らかいカールを残すと、着物の厳かな印象を和らげることができます。

手順別の作り方

色鮮やかな着物姿の女性二人が寄り添って笑顔を見せる様子

着物に似合うミディアムアレンジは、工程を分けることで格段に作りやすくなります。

ここでは下地から仕上げまで、順を追って丁寧に解説します。

下地作り

当日の朝は髪をしっかりと乾かして、根元から毛先まで均一に整えてください。

髪が湿っていると崩れやすく、留めたときに重みで形が崩れることがあります。

軽めのヘアオイルを毛先中心に馴染ませて、静電気対策と艶出しをしておくと扱いやすくなります。

必要なアイテムと用途は下の表を参考にしてください。

アイテム 用途
ヘアオイル 保湿 まとまり
スタイリングミスト ふんわり感 キープ
ドライヤー 根元の立ち上げ 乾燥

分け目調整

顔型や襟元の見え方に合わせて分け目を前日に試しておくと安心です。

中央分けはすっきりとした印象になり、サイド分けは柔らかな雰囲気を作ります。

分け目を変えるだけで髪全体のシルエットが変わりますので、着物の柄や襟元と合わせて決めてください。

ねじり編みの組合せ

ねじりと編みを組み合わせると、簡単でも上品な立体感が出ます。

顔周りは緩めにねじって、後方はしっかり編むとバランスが良くなります。

ねじりだけでまとめると柔らかさが出て、編み込みを入れると崩れにくくなります。

緩めと引き締めを交互に使って、自然な動きを作るのがコツです。

ピン留め基礎

ピンは根元に対して斜めに差し込み、毛束を奥へ引き込むように固定すると外れにくくなります。

入れる角度と向きで保持力が変わるため、最初に一本しっかり効かせてから補助で留めると安心です。

Uピンなどは開きが上向きになるように差し込むと、キープ力が上がります。

  • Uピン
  • アメリカピン
  • スティックかんざし
  • ミニコーム

ピンを重ねるときは交差させて留めると、より安定します。

仕上げの整え

全体を鏡で確認し、左右のバランスや襟元との距離を微調整してください。

顔周りの髪を少し引き出して柔らかさを出すと、着物姿が華やかになります。

スプレーで全体を軽く固めてから、必要な箇所にだけ追加でキープ力を入れると自然です。

最後にかんざしや小物を決めて、斜め下やや後ろに控えめに差すと上品にまとまります。

崩れ対策

障子の前で紫の和傘を持つ着物姿の女性の後ろ姿

着物での外出は、髪型の崩れが目立ちやすく、事前の対策が重要です。

ここでは汗や風に強く、簡単に補修できる方法をまとめてご紹介します。

汗対策

まずは汗対策として、前夜のトリートメントと当日の軽いセットで髪のまとまりを良くしておくと安心です。

特に首元や耳の後ろは汗がたまりやすいので、そこを意識して対策してください。

  • 吸水タオル
  • 制汗シート
  • 汗止めスプレー
  • 薄手のヘアバンド

外出前に吸水タオルで首筋を軽く押さえ、制汗シートで額や耳の後ろを拭いておくと汗ジミを防げます。

ヘアスタイル自体は、湿気でペタンとしないように軽めに動きをつけておくと崩れにくくなります。

風対策

風が強い日は、サイドの後れ毛や前髪が乱れやすいので、アレンジを低めにまとめると安定します。

かんざしやコームを上手に使い、重心を低くすると全体の揺れが抑えられます。

また、風の向きが予測できる場合は、向かい風を受ける側をしっかり固定しておくと良いです。

固定強化

固定を強めたい時は、ピンの使い方とホールド剤の併用が効果的です。

道具 特徴
Uピン 隠せる固定力
アメピン 強力キープ
細いヘアゴム 目立たない結び目
コーム 土台の安定化

ピンは髪の流れに対して直角に差し込み、根元の髪をしっかりとつかませることがコツです。

ホールド剤はスプレーで全体を軽く固めた後、気になる部分にポイントで重ねると自然に強化できます。

補修テクニック

崩れに気づいたら、まずは周囲を気にせず冷静に補修ポイントを把握してください。

前髪や顔周りは小さなピンで押さえ、ルーズな後れ毛は指で軽く巻き直すだけで印象が戻せます。

外出中は小さな携帯用セットを持ち歩くと便利で、具体的には予備のピンとミニスプレーがあると安心です。

応急処置としては、くずれた部分を一度ゆるくほどき、毛束を整えてから再固定する方法が確実です。

最後に、補修後は鏡で全体のバランスを確認し、必要なら小物でアクセントをつけて仕上げてください。

アクセサリーと小物選び

神社の手水舎で手を清める振袖姿の女性

着物の髪型を格上げする小物は、見た目の華やかさだけでなく、崩れにくさにも直結します。

40代の落ち着いた装いには、素材感と色の調和を意識すると自然に品よくまとまります。

かんざし

かんざしは見た目のポイントになりやすく、1本でシンプルなまとめ髪にも使えます。

素材は木製や金属、べっ甲風や布花など幅があり、着物の格や季節に合わせて選ぶと良いです。

大きすぎる装飾は重たく見えることがあるので、程よいサイズ感を心がけてください。

挿し方は髪の芯をしっかり作ってから、斜めに差し入れて固定するのが基本です。

使い方に慣れない場合は、Uピンと併用して補強すると安心です。

  • 一本簪
  • かんざし飾り付き
  • 布製花簪
  • 金属製コームタイプ

Uピン

Uピンは目立たない補助役ですが、実はスタイル持ちに最も重要なアイテムです。

色は髪色に近いものを選ぶと、留めた部分が目立たずに自然です。

本数はスタイルによって異なりますが、安心感を出すには多めに用意しておくと便利です。

サイズ 用途 本数目安
短め 細かい毛束の固定 4〜6本
中間 まとめ髪の土台作り 6〜10本
長め しっかり留めたい時用 3〜5本

ピンは髪の流れに沿って差し入れ、頭皮方向へ押し込むと抜けにくくなります。

クロスさせて留めるX留めのテクニックは、特に崩れやすい箇所に効果的です。

コーム

コームは一度に広い範囲を固定できるので、短時間で安定感を出せます。

装飾性のあるコームは後ろ姿のアクセントになり、式典などでは映えます。

髪が滑りやすい場合はコームの歯に軽くワックスをなじませると密着性が高まります。

プラスチック製より金属製の方が重さで安定する反面、重すぎないものを選ぶと疲れにくいです。

髪飾りの位置

髪飾りの位置は顔型や着物の衿元とのバランスで決めると美しく見えます。

フォーマルに見せたい時は首の付け根近く、低めの位置にまとめると落ち着いた印象になります。

少し若々しい雰囲気にしたい場合はやや高めの位置や、耳の上あたりにアクセントを置くと効果的です。

顔の左右差をカバーしたいときは、飾りを反対側に寄せて視線を調整する方法がおすすめです。

最終チェックは鏡の前で正面と横、後ろを必ず確認して、着物の衿とのバランスを整えてください。

着物着用前の最終確認

和装の男女が手でハートを作る結婚式の演出

着物着用前の最終確認として、身だしなみと動作をさっとチェックします。

まず、着付けのひもや襟元、帯のゆるみがないかを確かめてください。

髪は崩れていないか、飾りが落ちそうでないかを実際に手で触れて確認すると安心です。

メイクや首元の汚れも見落とさないように、鏡で全体を確認しましょう。

座る・立つ・歩くの動作を軽く行い、苦しさや引っかかりがないかを試しておくと安心できます。

最後に、携帯用の補修道具があると、外出先のトラブルに落ち着いて対応できます。

  • 携帯用ヘアピン
  • 携帯用ヘアスプレー(小)
  • 替えの足袋
  • 簡易裁縫セット
  • 予備の帯ゴム