入学式で着物を着るお母さんから、「どんな髪型が似合うか」「崩れないか」といった声をよく聞きます。
短め〜ロングまで長さ別の実例や、髪飾り選び、美容室の頼み方で迷っている方が多いはずです。
本記事ではショート・ボブ・ミディアム・セミロング・ロングの具体スタイルと、パールや簪といった和に合う飾り、崩れ対策をわかりやすく紹介します。
さらに美容院への写真持参や料金目安、セルフでの手順まで実践的に解説するので安心です。
まずは髪型別の実例からチェックして、当日のイメージを固めていきましょう。
母親 入学式 着物 髪型 実例と選び方
入学式は子どもの晴れの日、母親の装いも控えめながら品格を保ちたい場面です。
着物に合わせる髪型は、年齢や髪の長さ、着物の格に応じて選ぶと全体のバランスが整います。
ショートヘア
ショートヘアは顔周りがすっきり見えて、凛とした印象を与えます。
バックに少しボリュームを出して、サイドをタイトにすると、着物の襟元が美しく映ります。
ヘアピンで片側を留めるスタイルは簡単で崩れにくく、髪飾りを控えめにすることで上品さを保てます。
ショートの方はヘアワックスや軽めのスプレーで毛流れを整えると一日中きれいに保てます。
ボブヘア
ボブは長さによって雰囲気が変わり、顎ラインの短めボブは若々しく見えます。
ワンカールを入れて内巻きにすると、着物のソフトな雰囲気と相性が良いです。
耳にかけて小さな飾りを添えるだけで華やかになり、過度になりすぎません。
ミディアムヘア
ミディアムはアレンジの幅が広く、ハーフアップや低めのまとめ髪が人気です。
顔周りを軽く残すと柔らかい印象になり、年齢問わず似合いやすいです。
- 低めのまとめ髪
- ハーフアップに飾りを添える
- サイドのねじりアップ
セミロングヘア
セミロングはロングほど重くならず、ほどよいボリュームが出せます。
ゆるいウェーブを作ってからまとめると、華やかさと落ち着きの両方を演出できます。
低めのシニヨンや三つ編みを取り入れたアップスタイルが、着物との相性で好評です。
ロングヘア
ロングヘアはまとめたときのシルエットが美しく、格の高い着物にもよく合います。
古典的なシニヨンや編み込みを組み合わせると、和の趣がより引き立ちます。
飾りを一つだけ効かせると上品で、全体が派手になりすぎるのを防げます。
髪飾り選び
髪飾りは着物の色味や柄、式のフォーマル度に合わせて選ぶと統一感が出ます。
大きすぎる飾りは動いたときに目立ちますので、控えめなサイズを基準にすると安心です。
| 飾り | 合う着物 |
|---|---|
| パールコーム | 訪問着 色無地 |
| 花ピン | 小紋 付け下げ |
| 簪 | 留袖 訪問着 |
崩れ対策
式当日は朝早くから動くことも多いので、崩れ対策は念入りに準備したいです。
ヘアピンやアメピンを多めに携帯し、必要に応じて留め直せるようにしておくと安心します。
強めのスプレーで固定した後に、ふんわりとした毛束は指で整えると自然な仕上がりになります。
携帯用のヘアスプレーや予備の飾りをバッグに入れておくと、急な崩れにも対応できます。
着物に合う髪飾り
入学式にふさわしい髪飾りは、着物全体の印象を左右します。
シンプルな着物には華やかなポイントを、柄や色が豊かな着物には控えめで上品な飾りがおすすめです。
パールコーム
パールコームは上品さを一瞬で高める定番アイテムです。
顔まわりに柔らかさを出しつつ、落ち着いた印象にまとめたいときに向いています。
小さめのパールを散らしたタイプは派手になりすぎず、年齢問わず使いやすいです。
髪をまとめた位置に斜めに差し込むだけで、ぐっと華やかになります。
花ピン
花ピンは素材や色の選び方で印象が大きく変わります。
布製や金属製など質感を合わせると、着物との統一感が出ます。
- 白
- 淡いピンク
- 金色
- 布素材の小ぶりなもの
単品で使うと控えめに、数本まとめて使うと華やかさを出せます。
簪(かんざし)
簪は和の格を感じさせる髪飾りで、フォーマルな場にぴったりです。
使い方によっては大人っぽく、または可憐な雰囲気にもできます。
| 簪の種類 | 合う着物 |
|---|---|
| 一本挿し | 訪問着 色無地 |
| 飾り付け簪 | 付け下げ 小紋 |
| 短い簪 | 色無地 小紋 |
簪は差し込む角度や長さで見え方が変わりますので、試着時に必ず鏡で確認してください。
ちりめん飾り
ちりめんの小さな飾りは、着物の柔らかさと相性が良いです。
色や柄を着物の一部とリンクさせると統一感が出ます。
軽くて扱いやすく、動きに合わせてほんのり揺れる表情も魅力です。
小ぶりバレッタ
小ぶりのバレッタは洋風の要素をさりげなく取り入れたいときに便利です。
金属部分が目立ちすぎないものを選ぶと、着物にも自然に馴染みます。
ショートやボブの方でも使いやすく、前髪のアレンジにも活躍します。
留め具の強さを確認して、当日外れないように準備してください。
美容室でのオーダーと料金
入学式の髪型は時間の余裕と事前準備が成功の鍵になります。
ここでは予約のタイミングから持参写真、仕上がりの伝え方、料金相場まで具体的に解説します。
予約タイミング
入学式シーズンは土日祝が特に混み合いますので、早めの予約が安心です。
目安としては2週間から3週間前に一度抑えておくのがおすすめです。
ただし、希望の美容師や時間帯がある場合は1か月前に予約する方が確実です。
前日や当日の急な変更は対応が難しいことが多い点にご注意ください。
持参写真
具体的なイメージを共有するために写真の持参は非常に有効です。
- 正面の髪型写真
- 横顔の写真
- 後ろ姿の写真
- 着物全身写真
- 希望の髪飾りイメージ
スマホのスクリーンショットや雑誌の切り抜きで構いませんので、複数枚用意するとイメージが伝わりやすくなります。
また、当日の着物の色や帯の雰囲気がわかる写真を見せると、似合う高さやボリュームの提案を受けやすくなります。
仕上がり指定
「崩れにくく長持ちする仕上げでお願いします」と一言伝えるだけでスタイリング方法が変わります。
顔回りの印象を変えたい場合は「顔周りは柔らかめに、後ろはまとめすぎないで」と具体的に指示すると安心です。
ボリューム感や高さの希望は「トップはふんわり、まとめる位置は低めがいいです」などで共有してください。
髪飾りを使う場合は取り付け位置も伝えましょう、着物の柄とのバランスも考慮します。
料金目安
料金は地域やサロン、髪の長さや手間によって幅があります。
| サービス | 目安料金 |
|---|---|
| ショートセット | 3000円から5000円 |
| ミディアムセット | 4000円から7000円 |
| ロングセット | 5000円から9000円 |
| 出張セット | プラス料金発生 |
上記はあくまで目安です、飾り付けやヘアアレンジの複雑さによって追加料金が発生します。
早朝料金や出張料、試着やリハーサルを行う場合の別途料金があるサロンも多い点にご注意ください。
不明点は予約時に明確に確認し、当日の追加料金トラブルを避けましょう。
セルフでできるヘアセット手順
入学式当日に慌てず落ち着いて仕上げるための、セルフヘアセット手順をわかりやすくまとめます。
短時間で崩れにくく、着物に合う上品なスタイルを目指しましょう。
下準備
前日の夜にシャンプーを済ませて、髪はややしっとり残る状態にしておくと扱いやすくなります。
ドライヤーで根元をしっかり乾かし、毛先は軽く流すように整えてください。
ヘアオイルや熱保護スプレーを少量なじませると、アイロンのダメージを抑えられます。
使用する道具は予めテーブルに並べて、ピンやゴムを取り出しやすくしておきましょう。
ベース巻き
ベースの巻きは崩れにくさと、まとめたときの表情を作る大事な工程です。
強めに巻きすぎると着付け時に不自然になるので、自然な弾力を意識してください。
- アイロン予熱
- 毛束を分ける
- 中間から巻く
- 冷まして形を定着
まとめ方
まずは低めの位置でまとめる基本のシニヨンがおすすめです、顔周りがすっきり見えます。
毛先をねじって根元に巻き上げるローシニヨンは、崩れにくく上品に仕上がります。
髪が短めの方は、サイドを軽くピンで留めるだけで格好がつく場合が多いです。
ハーフアップにする場合は、トップを軽く引き出してボリュームを出すとバランスが良くなります。
ピン留め
ピン留めは崩れを防ぐ要です、適材適所で種類を使い分けましょう。
| 部位 | おすすめピン |
|---|---|
| トップ | 長めUピン |
| サイド | 小さめアメピン |
| 根元 | 短めアメピン |
ピンは頭皮に対して水平に差し込み、毛束をしっかりホールドする向きで留めると安定します。
見える部分のピンは色を抑え、アクセントは髪飾りに任せると上品にまとまります。
仕上げ
全体を軽く手で整えたら、ヘアスプレーを30センチほど離して均一に吹きかけてください。
髪飾りをつける位置は顔映りと着物の襟元のバランスを見ながら決めると良いです。
出発前に鏡で後ろ姿を確認し、アメピンの端が出ていないかなど最終チェックを行ってください。
時間に余裕を持って準備しておくと、当日も落ち着いて対応できます。
着物種類別の髪型合わせ
着物の種類によって、似合う髪型や髪飾りは変わります。
式の格式や色柄を踏まえて、落ち着いた印象にまとめるのが基本です。
訪問着
訪問着は比較的華やかな場面で着用するため、上品なまとめ髪がよく合います。
首元をすっきり見せる低めのお団子や、ふんわりとしたシニヨンがおすすめです。
顔周りに少しだけゆるい毛を残すと、堅くなりすぎず柔らかい印象になります。
髪飾りは大きすぎないパールや小花を一つ添えると、帯や帯揚げと調和します。
色無地
色無地は格が高く、控えめで落ち着いた装いになりますので、髪型も格式を意識すると整います。
きっちりとまとめた夜会巻きや、低めのシニヨンが安心感を出します。
アクセントは小さな簪や金具を一つだけ使い、全体を引き締めてください。
年齢や顔立ちに合わせてボリュームを調整すると、バランス良く見えます。
付け下げ
付け下げは訪問着よりややカジュアルで、華やかさと上品さの中間に位置します。
ハーフアップで顔周りを明るく見せるアレンジが人気です。
ゆるく巻いた毛先を内側に入れるだけで、柔らかな印象が出せます。
帯や小物の色柄に合わせて、髪飾りの色を揃えるとまとまりやすいです。
小紋
小紋は普段着に近い感覚の着物で、髪型も気軽に楽しめます。
カジュアルなアレンジを取り入れて遊び心を出すと、場の雰囲気に合いやすいです。
例えば、次のようなスタイルが合わせやすくなります。
- カジュアルなお団子
- サイドのゆるふわアレンジ
- ショートのアレンジアップ
- 小さな花飾りをポイントにしたまとめ髪
色や柄が豊富な着物ですから、髪色や飾りの質感を遊んでみてください。
留袖
留袖は最も格式の高い礼装ですので、髪型もフォーマルさを重視します。
派手さを避け、清楚で重厚感のあるまとめ方が基本になります。
定番の髪型とポイントを以下の表でまとめます。
| 髪型 | ポイント |
|---|---|
| シンプルお団子 | 格式に合うまとめ髪 |
| 低めシニヨン | 落ち着いた印象 |
| きっちり夜会巻き | 年齢問わずフォーマル |
髪飾りは控えめにし、色は黒や金、パール系で統一すると上品になります。
当日は髪の艶と崩れに注意して、整った状態を保つと安心です。
当日の最終確認ポイント
当日は時間に余裕を持ち、心の余裕を作るためにも、早めに行動しましょう。
着付けは帯の位置と襟元の崩れを必ずチェックしてください。
髪型は式場到着前に鏡で軽く確認し、ゆるみやほつれがないかを見ておくと安心です。
携帯用のヘアピンや予備の髪飾り、小さめのヘアゴムをバッグに入れておくと、その場でさっと直せます。
メイク直し用のティッシュやリップ、軽い粉は持参しておくと化粧崩れ対策になります。
靴の歩きやすさとヒールの安定性も確認し、階段や校庭での移動を想定しておくと安心です。
写真撮影の時間や集合場所を家族で共有し、着物の裾や帯の見え方を事前に確認しておきましょう。
忘れ物リストを一つにまとめ、出発前にもう一度目を通してから出かけてください。

